プロフィールカードは面白みも含んでみて【35歳:男性】

今年に入って、生まれて初めて婚活パーティに参加しました。

男35歳にもなると、両親をはじめ、親戚一同から「良い人はいないのか」と尋ねられまくれ、あげく取引先からも「誰か紹介しましょうか」と気を使われる日々。本当にうんざりしておりました。

そんな時、某婚活サイトで、非会員でもパーティのみ参加OKという文言を拝見し、1つ年下の同期と一緒にそのパーティに参加いたしました。

正直あまり期待していなかったです。自分が参加しておいてなんですが、婚活パーティに参加するような、相手に困っている人がくる救済場所というイメージがついていたからです。

同期も同じように考えていたと思います。

私は、シックなジャケットとと、チェックのシャツを着てパーティに参加いたしました。そこそこおしゃれに気をつけていたと思います。

同期にはすぐばれましたが、前日に美容院まで行ってきました。

そして会場へ入ると、受付の人にプロフィールカードを手渡されました。

パーティが始まるまでに、このカードの項目全て書き込んでくださいとのこと。書いたものは女性全員の手元に渡るそうです。

女性全員の手に渡るプロフィールカード、印象付けないと埋もれること間違いないなと思った私は、各項目の余白に小さなイラストを少しずつ入れてみました。

別に絵心なんてありません。大学も理系だし、仕事も理系で芸術とはかけ離れた人生を送っておりましたが、本当にちょっとしたイラスト、たとえば、趣味の欄で、私は本を読むのが趣味なので、本のイラストを描いてみたりとか、その程度のものです。

書き終わるまでに多少時間はかかりましたが、周りのかたも色々悩みながら書いていましたので、そこまで悪目立ちするような遅れはありませんでした。

そして、パーティが始まりました。

初めの3、40分は、異性のプロフィールカードを持って、男性と女性が向かい合って座り、2分経つと男性が横の席へ移動するというファーストインプレッションタイムがやってきます。

私の書いたプロフィールカードを見た女性の方は、みんな笑顔で

「かわいいですね」

とおっしゃっていただきました。

自分でも、「よし!掴みはOK!」と心の中でガッツポーズ!!

パーティ始まって最初の一対一の時間なので、みんな多少堅苦しくなっているのですが、イラストのおかげで、私の前に座る女性のほとんどは、笑顔で会話をしてくれたと思います。

あまり緊張することなくお話が出来たおかげでしょうか、その次のフリータイムでは、参加女性20名中、7名の方にお声をかけていただきました。

これには同期もビックリしていたようで、

「なんで○○さんだけ女性が集まっているんですか!?」

としきりに聞いてきましたが、プロフィールカードにイラストを描いていたことは、パーティが終わるまで内緒にしていました。

そして、パーティが終わる頃には一人の女性ととても仲よくなり、パーティ後も彼女とは頻繁に連絡を取り合い、先日正式にお付き合いをすることになりました。

自分をアピールするには、本当にちょっとした工夫だけで良いんだなと身に染みて感じました。

パーティが終わったと同時に、同期にイラストの話をすると

「○○さん!またパーティ行きましょうよ!その時俺もイラスト描きます!」

と言っていましたが、今幸せな僕が、婚活パーティに参加することはもうないかなと思っています。