みなさまこんにちは。32歳で仕事はフリーランスの独身女です。
実は私、県主催の婚活パーティで運営側で働いていた時期がございます。働いていたというか、まぁほとんどボランティアでしたけど。
県が主催ということで、人としての質が低い人から意識の高い人までほんとうに色々な方々が参加されていました。
仕事内容も本当に差がありました。
男性では、段ボールをひたすらつぶすという仕事をしている人がいたり、国際弁護士の資格を持っている方もいらっしゃいました。
(県主催なので、相手の身分は全て提示していただきますので嘘、偽りはありません。)
で、女性はこちらもバラエティ豊でした。
職業はこれと言って目立つ方はさほどいなかったのですが、見た目の差が激しかったです。
何を勘違いしているのか、ボディコンのようなスーツでやってくる方や、今までお部屋でくつろいでたの?と聞きたくなるような、よれよれのTシャツで来る方もいらっしゃいました。
ボランティアとしてセクセク働いていた私ではありますが、傍目では
「おいおい、そんな恰好で異性のハートつかめるわけないやん!」
と心の中で突っ込みを入れたものです。
で、県主催の婚活パーティというのは、多ければ月に5、6回催されます。
そうなると、あれ?またこの人参加してる!っていう、常連さんが2,3人出てき始めます。
まぁ、あまりにも常連さんが参加しているのも良くないので、抽選であえて外したりもするのですが、ある常連の女の子が凄かったです。
彼女、参加するパーティで必ず人気No.1になってます。
そして、そのパーティで、私が見る限り一番良い男を捕まえてカップルになって帰って行きます。
そんな彼女の行動は以下の通りです。
常に笑顔で質問攻め
パーティの最初の30分ぐらいは、参加者1人1人と、相手のプロフィールカードを見ながら1分から3分ぐらい、挨拶を踏まえたプロフィールトークをする、プロフィールタイムがあります。
簡単に言うと、そのプロフィールカードを見ながら血液型や生年月日、職業などの確認作業をする時間です。
時間も短ければ1分とかなので、手元のプロフィールカードを見ながら、1項目ずつお互いが確認していく。というのが普通の人の行動です。
でも彼女だけは違いました。
プロフィールカードの中でも「これ!」という1、2点に絞って、その事を掘り下げて相手の人に尋ねまくっていました。
相手も自分の事をここまで聞いてくれるなんて、もしかして興味持ってくれてる!?って思うのでしょう。
プロフィールトークの次にはフリートークタイムがあるのが通常ですが、このフリートークでは、必ずと言っていいほど男は彼女の周りに群がります。
でも、彼女、一人ひとりじっくり相手になんてしないんです。たとえそれが彼女の第一希望の男性でも。
フリートークでは1人に絞らず4、5人とちょこっとずつ話す
1人の人と、ちょこちょこっと話をすると、食事や飲み物を取りに行くふりをして、さりげなく一人になるんです。
で、また別の男性とちょこちょこっと話をする。
運営側の私たちからしたら、もうわけわかんないですよ。笑
たいてい、プロフィールトークの後に、ファーストインプレッションとして、参加者全員に、気に入った異性を第1希望から第3希望まで、小さな用紙に記入していただき、それを運営側は回収します。
それをもって、運営側はフリートーク中に、
「あの方とお話ししてみてはいかがですか?」とか
「お互い第一希望同士でしたよ」
なんて耳打ちしたりして、上手くカップルが出来るように仕向けたりするんです。
でも彼女の場合はいつも振り回されました。
最後には、もう彼女はほっておこうと運営側もただひたすら見守るのみ。笑
それでも不思議なことに、彼女、ちゃんとカップルになって帰っていくんです。
カップルになりたい人とは最後に話す
これに気づいた時は、本当に感服しました。
なるほどな。と。
そりゃ最後に話をした相手は印象に残りやすいです。
彼女、28歳で、見た目もそんなに良い方ではないと思います。(あくまで私から見て)
けど策士です。
本当に策士です。
3回参加して、3回とも一番人気のカップル成立です。
でも彼女、たいていパーティ2週間後ぐらいに
「相手の方と別れました。」
きっちり連絡を入れてくれるんです。
一度彼女に聞いてみたんです。
「パーティ2週間後ぐらいに別れることが多いですね。」と。
そしたら彼女
「お付き合いする方、みなさん良い人なんですけど、楽しそうなパーティのお知らせを見ちゃうと
こっちの方が良い人来るかもってつい思っちゃって。」
なるほど。
楽しそうなパーティのお知らせを見るたびに、欲が出ちゃうんですね。
うん。うん。分かるよその気持ち。
でもね、30代になった時、あの時決めておけば良かったって後悔する日が来ると思うよ。